pet「マリの喫茶室」
【マリの喫茶室(26)】 ―シニアのお仕事―
シニア向けお仕事説明会
(ウサギ)コンビニのバイトというと、学生かパートの主婦というイメージだったけど、近頃シニア男性が増えてきたよね。
(クマ)そういえば、そうだね。
(ウサギ)セブンイレブンは、自治体とタイアップして、「シニア向けお仕事説明会」を各地で開催しているのよ。
(クマ)そうなんだ。どんな仕事を?
(ウサギ)中野区とセブンイレブンがタイアップした募集案内を見ると、「配達、レジ打ち等の接客、清掃、商品の整理など」って書いてあるよ。
(クマ)普通にコンビニのお仕事だね。セブンイレブンがシニア採用に積極的な理由って何だろう?やはり人手不足だから?
(ウサギ)そうみたい。新たな労働力として定年退職者に注目しているんだって。
(クマ)これまで会社で、事務や営業の仕事をやっていた男性がコンビニでレジ打ち?できるかなー
(ウサギ)そう思うよね、自分にできるかなーって。だから、「あなたにもできますよ」って思ってもらうために、レジ打ち体験もできる説明会を開いているのでは?
(クマ)なるほどー。ボクもできるかな?
(ウサギ)クマはちょっと・・
認知症予防
(クマ)企業側は新たな労働力確保策だろうけれど、働く側のメリットは?
(ウサギ)ゆとりのある働き方かな。地元だから通勤も楽、勤務時間も選べるので、ライフスタイルにあった働き方ができること。もちろん、お金も入る。
(クマ)それは魅力的だね。
(ウサギ)でもメリットはそれだけじゃないのよ。
(クマ)というと?
(ウサギ)ズバリ、ボケ防止
(クマ)?
(ウサギ)一種の脳トレです。人間は、普段やらないことをやると、普段使わない脳細胞が使われ、認知症予防になるんだって。
(クマ)なるほど。事務や営業職だったシニア男性に、コンビニ店員の仕事は新鮮かも。普段使わない脳を使いそうだね。
(ウサギ)そう、実利と健康を兼ねているわけ。
(クマ)一石二鳥だね。
(ウサギ)それにね、そもそも労働は人間の根源的な欲求でもあるのよ。誰かとつながっていたい、誰かに承認してもらいたい、何かに役に立ちたいと思うのは、いくつになっても自然なことなのよ。
(クマ)人はパンのみに生きるにあらず、ってことだね。
(ウサギ)そう、そう
第二の人生は新たな仕事で
(クマ)定年退職を機に、これまでの会社つながりから離れて、地域で新しい仕事を見つけて、地域で生きるってなんかかっこいいじゃん。
(ウサギ)コンビニだけじゃないのよ、福祉の世界でも最近シニア男性が増えているの。
例えば、デイサービスの送迎のお仕事とか、介護のお仕事もね。
(クマ)定年退職を機に新たなお仕事かあ、人生90年時代到来にふさわしい生き方だね。