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元自衛官現職国会議員、PKO派遣部隊日報公開のリスクに言及「(部隊情報詰まった日報は、)私がテロリストだったら最も欲しい情報だ」
12日、イラクや南スーダンへ派遣された、自衛隊PKO派遣部隊の日報を巡る問題で、元自衛官の現職国会議員が、自衛官が危険な状況にないか確認するための日報を公開することによって、かえって危険をもたらすとの認識を示した。
自民党の中谷真一衆議院議員は、12日の衆議院安全保障委員会で、「日報には、何処で誰が警備しているか、弾薬数何発もっているか、隊長副隊長の行動予定が分刻みで書いてある他、週間の業務予定表が書かれている。こういう性質のものを、どんどん公開して本当にいいのか」と述べた上で、「私がテロリストだったら最も欲しい情報だ。これをテロリストの手に渡すことが本当にいいのか。国民は自衛官を危険に晒す事を望んでいるのか。この事は今真剣に議論しなければいけないことだ。現地が非常に危険な状況に陥っているのではないかという情報を取るために欲しいと言われているそうだが、日報というもの自体がその性格に合うものか」とした上で、外務省を現地派遣して確認をするなどの代替策を取り、軍事情報を外部に晒すリスクを回避するべきとの認識を示した。
中谷氏は、平成12年、防衛大学を卒業後、陸自幹部候補生学校を経て、陸自第一空挺団に配属。平成22年、一等陸尉で退官。民間企業、議員秘書等を経て、平成24年の衆院選で初当選を果たし、現在3期目。
国会で、野党が日報の公開を求める動きは、自衛官が危険な状況にないか確認するためとされているが、実際は、自衛官の安全など二の次で、安倍政権にダメージを与える政局に利用されている。国会は、現場の実態を知る訴えに真摯に耳を傾けるべきではないか。