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〔ももさくのラグビーコラム⑥〕One Team
〔ももさくのラグビーコラム⑥〕One Team
2018年は平昌オリンピック、2020年は東京オリンピックと挟まれて、いっこうに盛り上がってこないラグビーW杯日本大会。そんな派手さのないラグビーに少しでも興味を持ってもらいたく久々のコラムを書いております。
正月と言えば、一昔前は駅伝とラグビーだったような気がしていたのですが、今となっては…、まあそれはおいといて、例年通り、高校、大学、そして1月13日ラグビー日本一を決めるトップリーグ(社会人リーグ)兼日本選手権決勝がおこなわれ、サントリーが12-8でパナソニツクを下し見事2連覇を達成しました。
サントリー、パナソニックのメンバーの中にはラグビー王国オーストラリアの代表経験者が6人、日本代表が20人以上が出場しており、観客数も23,416人と日本一を決めるに相応しい激しい肉弾戦、知能戦の緊迫した素晴らしい試合となりました。この様な試合を多くの方に観ていだきたいと常々思っております。
ところで、ラグビーは難しくて分からない!との声よく聞きます。
実は、、、そうなんですラグビーは難しいのです!
ラグビーはボ一ルを前に落してはいけない、パスを後ろに投げるくらいは、ご存じかと思います。なんだ簡単じゃない!と思われるかもしれませんが、この“パスを後ろ”がラグビーを難しくさせてるのです。
後ろにパスして前に進む?ん?進んでいるのか?素朴な疑問だと思います。
そうなんです。進んでいるどころか後退してしまってるのです。
察しのいい方は、この点がまず一つの知能戦だとお分かりいただけるのではないでしょうか。
ラグビーはなぜごちゃごちゃした塊を作るのか?これもよく耳にします。
実はこのごちゃごちゃ(密集)がラグビーにとって非常に重要な要素を含んでいるのです。ラグビーは15人vs15人の30人で戦っています。大きな特徴として、体の大きなFW8人、走の早いBK7人に分かれます。
試合がリセットしている時には、FWの対面にはFW、BKの前にはBK。この状況を崩す為に密集が必要になります。右へ左へ密集を作っているうちにFWの対面にBK、BKの前にFWの状況を作り上げるのです。
100kgのFWが80kgのBKを吹っ飛ばす、BKがスピードでFWを振りきる。そのな機会を作る為に肉弾戦という密集を作るのです。
パスしても進まない→密集を作る→規律を崩し前進する。これを覚えて頂くだけでラグビーが面白くなります。
密集の外を意識できるようになれば、あなたもラグビーの虜になりますよ。
次回は、もっと深いラグビーの見方を書きたいと思っています。