gosei「天皇御製に学ぶ」
天皇御製に学ぶ 第十七回 四宮正貴
天皇御製に学ぶ 第十七回
四宮正貴
明治天皇御製
明治三十七年
あさみどり 澄みわたりたる 大空の 広きをおのが 心ともがな
明治四十二年
さしのぼる 朝日のごとく さはやかに もたまほしきは心なりけり
日本人の倫理道徳の根本は、「清明心(曇りなく・清らけき心・明らけき心)」「正直」「まこと」「無私」にある。そして、祭り主日本天皇は、「清明心」「無私」の體現者であらせられる。明治天皇のこの二首の御製は、その「清明心」を高らかに歌はれた御歌であると拝する。
「清明心」は、日本の倫理思想の根本であり、日本人の心と生活の中に力強く生きてゐる。
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