cc「中朝国境の旅」
連載第18回 デジタルカメラの価値 野牧雅子(宮塚コリア研究所研究員)
連載第18回 デジタルカメラの価値
野牧雅子(宮塚コリア研究所研究員)
私がデジタルのカメラを買い始めたのは、中朝国境に行くより半年ほど前の頃からであった。機械音痴の私に高いカメラはもったいない。しかし、庭の植木や花、人形、愛猫達などをカメラにおさめたかった。
中学校の教員だった私は学校でも、吹奏楽の練習風景や運動会の写真をよく撮っていた。
カメラの腕に自信のある先輩教員達から、デジタルカメラは邪道であると教わった。
彼らはデジタルのカメラをバカにしていた。色が不自然であるととか、味がないとか、色々の理由があるらしい。
雑誌などで、「今はデジタルで写真を撮っているが、フィルム時代に修業をしたから、こんなに素晴らしい写真が撮れた。」などと有名写真家がコメントをしているのをよく読んだ。
私自身はピントも自分であわせられないほどのど素人だから、邪道でもよいと考えていた。
しかし、夫の同伴で中朝国境に行くようになって、私はデジタルカメラの価値は美しい写真を撮るのとは別のところにある、と考えるようになった。
報道の世界ではデジタルのカメラはフィルムのカメラの数倍の価値を持っている。
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