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なるほど納得政経塾⑭ 「闘争的状況」について 神奈川大学経済学部教授 経済学博士 小山和伸

なるほど納得政経塾⑭
「闘争的状況」について

神奈川大学経済学部教授
                              経済学博士 小山和伸

 最近国会の議論は、森友学園から加計学園へと喧しく、狭い日本海を隔てた狂気の国家北朝鮮による立て続けのミサイル発射は、どこ吹く風といった具合である。モリかカケかと、国会はいつから日本そばの老舗になったのであろうか。テレビ番組でも相変わらずのナンセンス番組か、左翼指向の報道が目立っている。日本国民の多くは、おそらくいよいよとなれば、米国軍がなんとかしてくれると高をくくっているのであろう。あるいは、今更じたばたしてもどうせ日本の自衛隊だけでは何にもできるわけがないし、仕様が無いと思っているのであろう。全く良い度胸をしている、なんと肝の据わった国民性であろうか。さすがは大和民族と言うべきか。
 ところが、米国軍がいよいよ乗り出したとすれば、朝鮮半島は激戦地となり、七十年前の朝鮮戦争の時代とは違って、長距離弾道ミサイルの多用を考えれば、前回朝鮮戦争時の朝鮮半島での400万人に及ぶ死者が、日本列島でも発生する可能性は決してぬぐえない。
この北朝鮮に対して、経済環境を締め上げることによって軍拡路線を思いとどまらせようとする外交戦略が、ここ半世紀にも亘って続けられている。しかし、この戦略がいかに無力で的外れなものかを、以下ゲーム理論を応用して証明してみよう。(小山和伸著『救国の戦略』展転社2002. P. 73 参照)

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