kokutai「日本への回帰」「揺るぎなき国体」
揺るぎなき国体(六)「天孫降臨時の神勅1」 展転社編集長 荒岩宏奨
天壌無窮の神勅
前回は『古事記』に記されてゐる天孫降臨のときの神勅について考へた。今回は『日本書紀』に記されてゐる神勅を確認していく。
『日本書紀』に書かれてゐる天孫降臨のときの神勅は、三大神勅とか五大神勅と呼ばれてゐる。三大神勅とは「天壌無窮の神勅」「斎庭の稲穂の神勅」「宝鏡奉斎の神勅」のことであり、この三大神勅に「天津神籬・磐境の神勅」「侍殿防護の神勅」を加へて五大神勅と呼んでゐる。
三大神勅である「天壌無窮の神勅」「斎庭の稲穂の神勅」「宝鏡奉斎の神勅」は、天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)と瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)へのことよさしである。天忍穂耳命へのことよさしは降臨のときにはそのまま瓊瓊杵尊へ継承されてゐることから、三大神勅は瓊瓊杵尊へのことよさしの神勅と捉へることができよう。「ことよさし」とは、厳密には違ふのだが、現在の感覚だと「委任」のやうなものだと考へてもらひたい。
「天津神籬・磐境の神勅」「侍殿防護の神勅」は天児屋命(あめのこやねのみこと)と太玉命に対する神勅なので、三大神勅とは区別されてゐる。
それではまづは「天壌無窮の神勅」を見てみよう。
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