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【論説・コラム】無知な中立もまた怖い

※イメージ画像

 

ロシア語を勉強している高3の受験生がいる。ロシアへの憧れが強く、英語が大嫌いである。外見は男前だが同級生とはほとんど交流しない、ちょっと変わった個性の持ち主である。

 

艦コレ(艦隊コレション)が好きで、戦争モノの映画をよく視聴し、ナチスやヒトラーという単語も日常会話の中でよく出てくる。推薦試験の対策で小論文や面接の練習をする際に、政治的話題が彼の言葉や文章の端々に登場するので、「正しいか否かはともかく、政治的イデオロギーの主張は、それだけでネガティブ要素だよ」と指摘し、あくまで学業や社会貢献を軸にアウトプットするようアドバイスしている。

 

そんな彼がよく話の前振りで使う言葉に「自分は誰よりも政治的に中立だと自負しているのですが」という自己評価がある。そして、日米欧を中心とする西側の報道と、ロシア側の報道を公平に判断し、「クリミア半島は歴史的にもロシアのものだったがフルシチョフがウクライナに譲り渡して今日の混乱がある」「ウクライナのネオナチ問題を西側はほとんど報じない」といったプーチンの主張をそのまま代弁する。

 

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