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【論説・コラム】スタジアム清掃活動は利他の精神の表れ

※中東で報じられた日本人ボランティアのニュース

4年前に開催されたサッカーW杯ロシア大会から、「ゴミ拾いをする日本人」が有名になり、今大会も早速、話題となっている。開幕戦のカタール対エクアドル戦後。持参したゴミ袋を取りだし、客席に放置されたゴミを回収していく日本人サポーターが現地のSNSなどで次々と紹介された。これを見た大会組織委は、被災地の子らを招待する活動も行っている有名な日本人サポーター団体を後日表彰。記念グッズなどが贈られ、各国メディアで報じられた。

 

スタジアムで日本人が行う清掃活動は、1998年フランス大会で地元メディアが取り上げて以降、毎回話題になる。その後の2002年の日韓、2006年のドイツ、2010年の南アフリカ、2014年のブラジルと、各大会でも雑感記事で取り上げられることが多くなり、「綺麗好きな日本人」「素晴らしい国民性」などと一部関係者から称賛の声が上がっていた。

 

2018年のロシア大会では、決勝トーナメントで強豪ベルギーに惜敗した代表選手によるロッカールーム使用後の写真がFIFA関係者のツイッターで紹介され、世界的なニュースとなった。塵一つ落ちていない綺麗な部屋の中央テーブルには「スパシーバ(ありがとう)」の書き置きが残され、感動したスタッフが発信。「arigato」「本当の勝者だ」などと共感するコメントが相次ぎ、国内では現在も映画館のマナーCMで使われるほど話題に。

 

国内のこうした取り上げ方に対して、大王製紙元会長の井川意高氏(58)が11月25日、物議を醸すツイートをした。曰く、「そもそも海外で評価されてるということを喜ぶ奴隷根性が嫌いだわ」とし、「とにかくオレが嫌いで気持ち悪いのは 対象が何であれ 無批判に称賛 崇拝すること バカの証明」としている。

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