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「秋篠宮家批判は皇統を断絶させようとする、言わば謀反である!」 村田春樹(今さら聞けない皇室研究会顧問)
皇室評論家で著名な尊皇家でもあるT氏がまたまた妙なことを、自らのブログ10月28日)に書いている。私は十年来T氏を尊敬し著作も読んでいたが、最近迷走が目に余るので失礼は承知で論評させていただく。
T氏は『即位の可能性が低い秋篠宮邸に44億円もかけた政府の不可思議』と題して批判している。『秋篠宮邸を東宮御所並みに増築したため総額44億円に上った(中略)秋篠宮を皇太子並みにあつかうのは無理がある。』のだそうだ。
さらに『秋篠宮殿下の「皇太子」待遇』と題し、『秋篠宮殿下は改めて言うまでもなく、天皇陛下の弟宮(皇弟)であって、お子様(皇子)ではないので、皇室典範が規定する「皇太子」ではない。』と言う。
では現行皇室典範を見てみよう。
「第二条 皇位は、左の順序により、皇族に、これを伝える。①~⑤省略
⑥皇兄弟及びその子孫」とある。
さらに「第四条 天皇が崩じたときは、皇嗣が、直ちに即位する。」
さらに「第八条 皇嗣たる皇子を皇太子という」
秋篠宮殿下は現在の天皇の弟君であり第二条に該当する。皇位継承権第一位でありさらに先の天皇の皇子なので明らかに第八条に謂う皇太子と全く同義である。この御存在を『皇太子ではない』と言い切って理屈を構築するのには無理がある。(T氏ご自身も分かって言っているのだと思うが。)ついでだが旧皇室典範にも「第五条 皇子孫皆在ラサルトキハ皇兄弟及其子孫ニ傳フ」とあり、さらに「第十条 天皇崩スルトキハ皇嗣即チ践祚シ祖宗ノ神器ヲ承ク」とある。新旧の皇室典範に瞭かなように、秋篠宮殿下は明白に皇太子である。T氏も書いているように『皇嗣職には東宮職と同じ51人が配置されている』のだから東宮御所と同規模に増改築してどこが悪いのだろうか。
T氏は理由として。宮内庁が『新秋篠宮邸の呼称を従前通り「秋篠宮邸」としており「皇嗣御所」としていないこと。』を挙げている。
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