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【論説】プーチン演説から読み取れる終戦への2択
※イメージ画像
モスクワ・赤の広場で9日に行われた対ドイツ戦勝記念日で、世界が注目したプーチン大統領の演説は、予想されていた「特別軍事作戦」から「戦争」への宣言もなく、NATO(北大西洋条約機構)の拡大路線に対する一方的な被害者意識と対決姿勢を強調することに終始し、肩透かしを食らう内容となった。
見方を変えれば、これまでの強気一辺倒が成り立たなくなってきたと見ることができる。前線では将官クラスが相次ぎ戦死し、国外に逃れようとしたロシアの新興財閥(オリガルヒ)の関係者が国内外で一族諸共相次ぎ“自殺”するという粛清以外に考えられない事件が続いている。
こうした強権体質に、プーチン政権の周囲も嫌気が差していることは容易に想像できるが、人心が離れるほどに恐怖で忠誠心を繋ぎ止めようとするのが、独裁者の心理でもある。それでも、演説の中で強権体質を貫けなかったところに、プーチンの抱く危機感が見える。
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