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議員の政策 「政」と「策」とは? 千葉市議会議員 桜井崇議員

議員は国であれ自治体であれ、必ず自分の政策を持っている。

政とはまつりごと、策とはそれを実行するための手法だ。

議員は総て有権者の付託を受けてことに臨む。

 

どんなに優れた政治家でも一人では何もできないのは当たり前で、自治地議員もその例に漏れない。地方で強い自民&公明のタッグマッチが、時に大きな壁となって立ち塞がる。

それでも負けじと奔走する議員が今後も必要だ。

 

昨年6月、千葉市議会で「ウイグル人等の自由、基本的人権の尊重および法の支配が保証されるよう働きかけることを求める意見書」が採択された。

その際に反対したのは、自民・公明の二党であり、賛成したのは発案者である自民・無所属の会、そして未来立憲民主ちば、共産党、市民ネットワークが賛成に回るという極めて異例のケースだった。

通常なれば、自民公明が反対する案件が通ることは皆無であるという。

併せて、香港における普遍的自由を強く働きかけ求める、ミャンマー軍による自国民への弾圧・暴力の即時停止を求める、といった意見書も、自民・公明の反対のなか可決された。

 

この意見書に関して大きな働きをしたのが、千葉市議会、自民無所属の会桜井崇議員である。

 

多くの地方議員は、強い自民党と更に強い公明党に悩まされているのではないだろうか。

数が物言う民主主義のなかで、自民公明が反対すれば、逆に味方になるのはその他の政党であり、何らかの作戦(策戦)が必要である。

 

そのひとつの勝利といえる事例がある。

昨年の意見書に続き、桜井議員は市の図書館すべてに本の寄贈を図った。

ウイグルで起きていることを漫画とういうわかりやすい、誰でも読めるような本である。

通常、図書館へ寄贈しても全市に広がることはない。

そこで考えたのが中央図書館への寄贈式という形であった。

日本ウイグル協会(会長・干田うだケムリ氏)の関係者、千葉市議会の桜井崇議員、伊藤隆広議員が同席し、市内すべての図書館36館に寄贈することとなった。

(うち3館は既に所蔵)

 

図書館に希望の本を置いてもらうには、図書館に行き「○○の本が読みたい」と申し出ないといけない。千葉市のように36館もあれば、回るのも大変である。

そこで、中央図書館へ赴き、寄贈するという形をとることにしたのである。

寄贈式という正式な形式をとることによる全図書館での設置が決まったのである。

 

前回のウイグルの自由への意見書で終るのではなく、これぞ策といっていいのではないだろうか。

 

多くの場合、自民公明が意見を左右するが、それでも負けずに、綺麗に落とし込むことは非常に大切である。

 

令和4年2月の国会でウイグルに対しての骨抜きの意見書が可決。

国はどうあれ、しっかりと地方議会は筋を通すことが必要という桜井議員。

そういう議員が増えることで、地方の力も増え、最終的に国を動かす力となる。

地方議員にこそ頑張ってほしい今の日本である。