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【論説】勝者総取り方式の生命進化
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COVID-19の変異株進化は生物の進化によく似ている。多くの候補の中から、より長く種の保存や反映に寄与したタイプが勝者総取り方式で主流派を形成し、古い変異株や形質を排除していく。
人類進化の過程もまた、猿人から原人、旧人、新人へと進化する過程で、アウストラロピテクスやネアンデルタール人、クロマニョン人など次々に新種との生存競争を繰り広げ、最終形態としてホモサピエンスが支配を確立した。
個体としての損得が長い目で見た種の損得に関わり、繫栄に有利な遺伝子が勝者総取り、または別形態での繫栄を果たしながら、選択と集中を繰り返していく。種は巨大な生き物と捉えることもできる。他種からすれば、駆逐されたと見ることもできるが、類人猿全体をチームと考えた場合、生命進化は数珠繋ぎ。
種の保存に優位な個体だけが残るのであれば、例えば、かつて高視聴率を獲得した大家族のドキュメンタリー番組で活躍した「ビッグダディ」のような生命力旺盛な家族親戚だけが存続しても良さそうである。だが、現実の人類社会はいつの時代も強者と弱者が共存し、肉食系もいれば草食系もいる。
遠慮深い性格や人望のない性格の人に比べて、ビッグダディの遺伝子はかなり優位な繁栄能力を持っているように見えるが、世の中はさほど偏った人間性や特徴を持った人物だけが繁栄しているわけでもない。
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