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【論説】五輪中止を本気で呼び掛ける医師会の戯言
※イメージ画像
広がるコロナ禍を懸念して東京オリンピック・パラリンピックを中止すべきという意見が散見される。東京五輪組織委・コロナ対策専門家会議座長の岡部信彦氏は「一般の医療そのものに、しわ寄せがくるっていうのは、これはタイミングとしては、その継続をどうするか本当に考えなきゃいけない」とメディアに語っている。
今はまだその段階ではないと言及しつつ、「感染拡大が続けばパラリンピックも中止を検討するべき」だという。なかなか大胆な発想ではあるが、どう考えても医師会側の負担をなくしたい一方の立場での物言いにしか聞こえない。
なぜ8年間も準備を費やした五輪を、わずか2週間から1か月程度の開催期間中に中止するという発想になるか。結局のところ、彼らにとってスポーツ競技や世界的なイベントなどというものは、自身の専門分野外の無関心なイベントであり、医療こそが命を司る最優先事項という絶対的な優先順位があるからだろう。
もちろん、「命あっての物種」ではあるが、私たち人類は生き甲斐がなければ生きる意義そのものを見出せない。人生を五輪に賭けてきたアスリートにとって、この短期間に再び猛威を奮い始めたウイルスを理由に晴れ舞台をあっさりと奪われたらどんな思いだろうか。万全の準備をして不安と期待にワクワクしながら待ち続けた家族や親戚、各国の国民はどんな気分だろうか。
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