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【論説】体感温度に差が出る夏のエアコン事情
※イメージ画像
暑い夏の昼下がり、熱砂のようなアスファルトの照り返しで熱を帯びる東京砂漠にあって、喫茶店は一息つけるオアシスとなる。入店時のひんやりとした涼しさで汗を拭い、水で口内を湿らせた後で糖分を補給する。
ビールは一口目が歓喜の頂点であるように、喫茶店も入店時が歓喜の頂点かもしれない。しばらく店内にいると寒くて仕方なくなる。店によって多少の違いはあるが、その多くは入店した客にとっての快適な温度を提供している。そのエアコン設定が、長居しようとする客には次第に寒くて体温調整が困難になり、たまらず退店となる。安価な喫茶店ほど設定温度が低いのは、室内温度を好回転率に利用しているためと考えられる。
先日、最寄り駅前の喫茶店に入ったところ、中で勉強していた女子高生が店員に「寒いのでエアコンを弱くしてください」と、やや語気強く頼んでいた。女子高生は言い終わるとすぐに席に戻り何事もなかったように勉強を再開する。
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