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【論説】ミス連発で保守層からも見放され始めた菅政権

※イメージ画像

 

菅政権が低支持率に喘いでいる。NHKが7月9-11日にかけて実施した世論調査では、内閣支持率が先月から4ポイント減の33%と、発足以降の最低を記録。不支持率は逆に1ポイント増の46%で最高を記録した。

 

今回、最低を記録した大きな理由は4度目の緊急事態宣言ではないだろうか。「やっとワクチンが行き渡りつつあるのに、何でだよ」と絶句した国民は、野党支持者だけでなく保守層の中にも多かった。岩盤支持層にまで疑心暗鬼をもたらした菅政権。支持率は今後、釣瓶落としとなっていく可能性が高い。

 

というのも、菅首相自身が思い描いていたはずの、「東京五輪成功でV字回復」というシナリオを、自ら無観客と最終決定してしまったことで潰してしまい、政権浮揚の布石が何もなくなってしまったからだ。仮に、東京五輪が大過なく終了しても「なぜ無観客にしてしまったんだ」と悔いが残るし、トラブルでも生じた日には「なぜ延期や中止の判断ができなかったんだ」と批判される。

 

今回の判断ミスによって、五輪による収穫は何もなくなったといっていい。「いや、ワクチンが普及し感染収束に目途が付けば」という考え方もあるかもしれない。しかし、次々と誕生している変異株は高い感染率を持ち始め、今後ワクチンの効果が半減する新種が次々と誕生するのではないだろうか。変異株が主流となる中で致死率も下がっていき、次第に風邪と同じような存在に移行していくと考えられる。

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