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「外患援助犯」大村知事を糾弾する 松木國俊(朝鮮近現代史研究所所長)
愛知トリエンナーレで反日作品の展示を主導した大村知事に対するリコール手続きに不正があったことが報道された。勝ち誇った顔で記者会見に臨む大村知事の姿を見て、筆者は全身の血が逆流するのを覚えた。この人物は愛知県知事の立場にありながら、昭和天皇を貶める活動に嬉々として加担しているのだ。
愛知トリエンナーレでは「慰安婦の像」と昭和天皇の肖像を燃やす画像が展示されていた。韓国では「昭和天皇が慰安婦強制連行の最高責任者」というのが常識になっている。全くの歴史歪曲であるが、河野談話によって軍の関与を認めたために、軍を統帥した昭和天皇に最終責任があると勝手に解釈して、これを世界に吹聴しているのが現状である。
これほど他国の元首を冒涜すれば、一昔前であれば戦争になる。いや実は大多数の日本国民は気付いていないが、日韓両国は既に戦争状態にあるのだ。それは「歴史戦」という相手国の歴史を徹底的に貶めて国際的地位を引きずり落とし、相手国民に贖罪意識を植え付けて自国に従属させる新しい形の戦争である。
韓国の文化には「過去を水に流す」という観念はない。歴史を歪曲した反日教育によって、日本への憎悪ばかりを刷り込まれた現在の韓国人の心には、日本への強い「復讐心」が宿っている。だが日本を植民地支配して仕返しすることは不可能だろう。そこで「歴史戦」に訴えて日本に復讐しようとしているのが現在の姿である。
この新しい戦争では、相手国を貶める情報をどんどん海外に発信して世界中を味方につけなければならない。さらに直接相手国に世論戦を仕掛け、国内の分裂と対立を煽り、自壊へと導くのだ。千年以上に亘って権謀術策に明け暮れた韓国は、嘘と恫喝、さらに甘言と裏切りで相手を陥れる戦術に長けている。
慰安婦問題で韓国は「日本軍が朝鮮人を主体にアジアの女性20万人を強制連行し、性奴隷にした」という嘘を世界にバラまき成功を収めつつある。後は日本国内の反日勢力と結託して日本人に徹底的に贖罪意識を植え付ければ勝利は間違いない。敗北した日本は韓国の前にひれ伏し、千年先までに許しを請いつつ金を出すことになる。
刑法82条(外患援助)には「日本国に対して外国から武力の行使があったときに、これに加担してその軍務に服し、その他これに軍事上の利益を与えた者は死刑または無期もしくは二年以上の懲役に処する」とある。日本と韓国が「戦争状態」にあるのなら、愛知トリエンナーレの反日作品の出品者は、韓国と内通した「売国奸」であり、この展示に公金までつぎ込んで支援した大村知事は立派な「外患援助犯」である。彼はリコールどころか最高死刑に値する重罪を犯しているのだ。
報道によれば7月11日から16日まで、名古屋市中区の市民ギャラリー栄で問題の反日作品を再展示するという。リコール手続きに不正があったことで鬼の首を取ったつもりなのだろう。彼らは昭和天皇の写真を燃やすことは「表現の自由」だと強弁している。しかし日本国憲法が保証する表現の自由は「公序良俗に反しない限り」という条件が付いている。たとえ天皇陛下であっても、一般人であっても、その写真を燃やす場面を一般公開することは明らかに公序良俗に反する行為である。それが「芸術」であるはずがない。彼らはそれを承知していながら、皇族が相手なら訴えられる心配はないと踏んで、自分たちの政治的プロパガンダに利用しているのだ。あまりにも醜い、あまりにも汚いやり方ではないか。
これは韓国と内通した反日日本人による対日攻撃の一環であり、放置すれば日本は「歴史戦」に敗れ、我々の子孫は世界から侮蔑されつつ韓国に屈従することになる。
今こそ日本国民は良識の声を結集して反日作品の再展示を阻止しなければならない。さらにこれを援護する大村知事に対しても引き続き糾弾の手を緩めず、あらゆる合法的手段によって「外患援助」の罪を追及し、鉄槌を下すべきである。