from-the-editorial-department編集部より

【大衆受けを狙う「都議給与削減」ー国会議員と仕組みが違う】

「給与削減」と見栄を切る。大向こうから拍手はあるが、この戦法、40年前の「新自由クラブ」からはじまった。
ポピュリズムの権化。
大体、地方議員は、秘書も自費。私は「板橋区選挙区」だったが、下村博文と全く同じ広さの選挙区。当然人口も同じ。
向こうは、公設秘書3人は国費から人件費が出ている。更に「政党助成金」で潤沢な選挙資金。民主党でさえ、総選挙は、国会議員に1200万支給される。
都議は支給ゼロ。全部自費。
移動するにも、視察に行くにも向こうは無料パスが基本にある。こちらは全部自費。
だから、私などかなり持ち出し、つまり給与から政治活動に出した

【もし、これを削減したらどうなるか?】秘書も事務所も雇えない。借りられない。
私は秘書は3人雇っていた。更にボランティアが2人、名簿の整理に来てくれていた。
[まともな]活動をしようとしたら、事務所があって当たり前。秘書がいて当たり前なのだ。
地元からの陳情は山とある。誰がやるのか?誰が有権者に合うのか
議員がやればいい。冗談ではない!真面目に議員活動をやっていれば、議会開会中、閉会中審査、役人からのレクチャーで都議会にしばられる。
となれば、全部の陳情者には会えない。
つまり「秘書が必要」だと言うことになる。しつこいようだが、国会と違って秘書はポケットマネーで雇わざるを得ない。

国会には「文書通信費」が月100万!非課税、領収書なしで支給される。年間1200万

繰り返すが、板橋区選挙区は、都議会と衆議院が全く同じ。かかる経費は多少異なるが、対象となる有権者は同じ数なのだ。
有権者に「都議会レポート」を送る。300万.印刷、郵送、ポスティングにかかる。
国会議員は、先程言った、「文書通信費」がある。こちは全部自費

1800の給与は高いが、ちょっと覗いて見たら余裕がない。事務所もない!秘書もいない!これで日常活動出来ますか?
民間の声が届かなくては、それは民主政治ではありませんよ。

私は第一秘書を拝命していましたが、部下は12名いた。3名は国費の給与ですから、残りは献金に頼るしかない。代議士だとそれが可能なのです。代議士、政党のパーティーにはお金が何故かあつまる。

翻って都議はどうか。パーティーなど、一部の議員を除いて無理。私など[16年]年末のパーティーは3000円でやって来た。

パーティーで思い出したが、党のパーティーには割り当てがある。2万円のパーティー券!売れますか?
中小零細、サラリーマンには無理。国会議員は、交際の幅、質が違うから売れるでしょう。
私に割り当てられた、二万円、25枚のパーティー券は、結局、自分で買うしかない。

地区の会合に出れば5000円の会費。年末年始は大変!

これら全部を自分で工面するのです。

真面目にやったら余る訳がない。

それで【給与削減】とか言うのは、政治の実態を知らないか、よくあるように当選しても事務所なし、秘書なしで適当にやっていくタイプです。

政治も効率ですから、仮に高い給与を出しても、それなりではなく「精一杯」働けば、逆に安いものだと言うことになります。

もう40年、自治体議員の歳費が言われている。
確かに適当にやっている人間は許せないが、更に今度の選挙で、秘書もいない、事務所もない議員を作っていいかと言うことです。

皆さんは今までの政治に飽き飽きとしてると思います。なら、空疎なスローガンに頼るのはやめるべきです。
皆さんと連帯して政治を変えるには、タクシーと同じ!「基本料金」がかかります。ハイヤーなら数倍の料金です。

でも、連帯してくれる。秘書が飛んで来る。都益国益を守る戦いをやってくれれば安いものです。

私は、数々の改革を石原知事とスクラムを組んでやりました。国旗、国歌もそうですか、35年ぶりに「公務員制度改革」をやりました。数十億円の節約を勝ち取ったのです。
私がやった改革は、「土屋たかゆきの我が闘争」(展転社)に詳細に書いてありす。

地元の三田線のエレベーター設置、大和町交差点の大気汚染解消など、誰も出来なかったことも実現しました。
「土屋さんに頼むと陳情が早い」と評判になりました。

これも、秘書がいて事務所があり、相応の日常活動があるからです

歳費を三割?削減して活動が出来ますか?

つまらない議員を作るのではなく、戦って、働く議員をつくる時代です。

どの党がど言うより「誰が」!と言うことです。