kiji記事
【論説】黄砂とPM2.5がもたらす花粉症被害
草木が枯れ、生物が眠りにつく冬から、新たな生命の鼓動が聞こえる春の到来。厳しい冬を乗り越え、日に日に暖かくなり過ごしやすくなる。
「冬来たりなば春遠からじ」
暖房もヒートテックもない古代の人々は、我々よりも遥かに強く春の訪れを待ち望んできた。そんな春を近年、「1年で最も嫌いな季節だ」と唾棄する人が多い。
理由はただ一つ、花粉症である。最近は効果的な予防薬・治療薬もあるし、あまりにひどい場合は手術する選択肢もあるので、解決できない悩みではないが、薬も服用せず体調が悪い日の花粉症は、勉強も仕事も手につかなくなる。
花粉症を引き起こす花粉はスギやヒノキ以外にも、秋のブタクサや初夏のシラカンバ、春から秋にかけてのイネ科、晩夏のヨモギなど、冬を除いてほぼ1年、国内を飛散し続けている。春に発症する人が多いのは、スギやヒノキが戦後、住宅建材の需要から次々と植えられていった量の問題が大きい。現在、国内森林の4割が人工林で、人工林の4割がスギである。
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