hiidyrukuni「日いづる國に生れて」

【日いづる國に生れて】 [戰略としての縱書] 高見澤絹江(我が國語を愛し學ぶ國民の會 代表)

一、 我々の中の多文化共生

多文化共生と聞いて、諸手を舉げて賛成される方は此処にはをられないであらう。

然し、知らず知らずの内に、無自覺の内に外國の文化が我が國の生活の中に深く根付いてゐる事に気付く時、愕然とするのではないか。

先づ分り易い所では、クリスマス、バレンタイン、最近はハロウィンださうだ。

パパママ、敎會で結婚、結婚指輪、曆の七日周期・・・と來れば、元號を遣はないのも當然であらう。

クラシック音樂とは西洋音樂の事であり、人類史上最古の樂團である雅樂が顧みられる事は無い。

そして、文化の根幹、國の根幹である我が國語に至つては、日々その大切な言葉、言靈は捨て去られ、片假名語がそれに取つて變はり、我々の心を蝕んでゐる。

更に、平成の三十年閒で縱書は見事に一掃されたのである。

此れは電算機の普及と軌を一にしてをり、横書き言語の爲の機器との「共生」による我が國語の破壞である。

二、 戰略としての多文化強制

我々日本人は、實に御人好しであり,性善説を其れと意識する事無く、基本として生きてゐる。

然し、他國は性惡説が基本で、騙すか騙されるかであるやうだ。

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