tajikarao「タジカラオの独り言」

=鬼、退治すべし!= 野伏翔

本紙読者はあまりご存じないかもしれないが、今「鬼滅の刃」と言うアニメ映画が大ヒットしている。「きめつのやいば」と読む。映画封切り後1か月でその興行収入は233億円に達した。この数字は既に「ハリーポッター」を超え、すぐにもスタジオジブリの大ヒット作「千と千尋の神隠し」や「アバター」の記録を上回ると予想されている。

私はアニメと言うものにさほど興味のある方ではないが、驚異的なヒット作には何か社会的な理由があると思っているので映画館を覗いてみた。平日昼間の新宿ピカデリーはコロナ規制を取り払い満席であった。映画の出来は、はっきり言って、「まあまあの漫画」と言う印象しかなかった。然し帰りのエスカレータの前後から「また泣いちゃった」「また観にこよう」などと言う女性たちの声が聞こえる。翌日劇団で若いアニメオタクにその話をしたところ「鬼滅の刃は長い連続物で、あの映画を見ただけでは良さが分からないのです」と、ネットフリックスの配信ドラマの1話から3話までを勧められた。

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