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【論説】見出しを作りやすい便利な漢字表記

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先日、「派閥でなくグループと呼んではどうか」というコラムの中で、派閥という言葉の語感が政治のイメージダウンにつながるということを訴えた。

その後で、宏池会のコラムを書きながら、派閥という言葉の強みを痛感させられた。新聞社で編成作業にも携わったことがある記者の立場からすると、主見出しや袖見出しは10字以内、できれば8字くらいで言えると、3段見出しなら1pt大きなサイズを使えるので、余白と見出し全体のバランスが良くなる。

派閥という言葉と、細田派や麻生派という場合の「-派」は、それぞれ2字と1字で言い切れるので、「グループ」「パーティー」と横文字を使う場合に比べてはるかに見出しやレイアウトを考えやすい。漢字には1字で意味を伝えきることができる優れた機能があるので、メディアが「派閥」という言葉を捨てない理由がよく理解できる。

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