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【論説】大志貫いた菅義偉首相の突破力に期待したい

就任会見する菅総理大臣(官邸HPより)

 

政治の世界では、地盤・看板・かばんを受け継ぐ2世や3世の政治家が頭角を現しやすい。地元政治家や後援者らの後ろ盾によって公認や組織の推薦をもらい、何期にもわたって当選を重ねる道が用意されているからだ。結果的に、何世代にもわたって政治の中心で活躍する血脈が維持され、周囲はそれを見越して後継者に忖度する。

 

自民党の総裁に選ばれた菅義偉氏は、本来であれば、首相への王道が約束されるような立場ではなかったし、本人も自身を首相になるタイプの政治家とは思っていなかったことだろう。

 

秋田のイチゴ農家に生まれ、政治家とは無縁だった菅氏が政治家になる第一歩は集団就職のための上京だった。何かを変えようと上京したものの、段ボール工場での労働は自分の考えた現実とはあまりにも異なっていた。

 

2ヶ月で退職すると、昼夜のバイトで学費を稼いで学費が安かった法政大法学部に進学。卒業すると、建電設備株式会社(現、株式会社ケーネス)に入社した。「何かを変えよう」との思いは、政治家という目標にたどり着く。相談に行った法政大学就職課の紹介から同大OBのツテを頼りに自民党の代議士小此木彦三郎の秘書となった。

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