minsha 「とおる雑言」

【とおる雑言】 傲慢な連合会長の発言    寺井 融(アジア母子福祉協会監事)

連合の神津里季生会長が記者会見で「玉木新党なるものに組織内議員が引き寄せられるようなことが、仮にあれば、その政党を支援する考え方に到底行きつかない。私の許容範囲を超える」と発言したそうな(「産経」九月二日付参照)。まるで、暴力団組長の〝難癖〟や〝恫喝〟みたいである。

UAゼンセン、自動車総連、電機連合、JAM、基幹労連、電力総連(組織人員順)の六産別(産業別労働組合)が、基本政策の違いから、合流政党に参加しない意向を示していることに対して苛立ちの反映であろう。

かつて民社・同盟の関係は〝車の両輪〟と言われた。それは「日本共産党とその影響下の総評反主流派、総評主流派と日本社会党のような〝主従関係〟とはならない、対等関係である」の意味であった。

事実、民社・同盟ブロックはお互いの基本路線・政策方針、人事について干渉しなかった。もし、自民党が混乱し、経団連会長が出てきて政治家にあれこれ指図したら、多くの国民は何というか。「分裂していては選挙がやりにくい」は、自分たちの都合である。

前選挙は無所属で戦って辛勝したけれど、今回は大きな新党で比例区復活のセフテイネットを張っておきたい、共産党の支援も受けたいと考える保守系議員を、批判するつもりはない。ただただ情けないと思う。

合流新党が容共派だとしたら、革命政党と一線を画す、改革派政党があったらよい。 

少なくても国民の信託を受けた選良は、自らの信念で