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【論説】横田滋さん死去、拉致問題はこのまま消えてしまうのか

※イメージ画像

 

横田めぐみさんの父、横田滋さん(87)が6月5日、老衰で亡くなった。1977年11月15日、中学1年生のめぐみさんが下校途中に拉致されて以来40年余りにわたって、娘の救出を訴え続けてきたが、叶わなかった。

 

1997年に拉致被害者家族連絡会を結成し、自ら代表となって妻・早紀江さんと共に、全国各地で署名活動と講演を続けた。2005年には血小板の難病を患っていることが分かり、長年の活動による疲労も重なったため、07年に会の代表を退いた。

 

2014年には、モンゴルでめぐみさんの娘ウンギョンさんと面会したものの、その場にめぐみさんの姿はなかった。16年3月まで全国行脚を続け啓発活動に尽力したが、体調悪化で言葉にも詰まるようになり、2018年4月から川崎市内の病院に入院していた。

 

高齢化している拉致被害者家族の方々が徐々に少なくなっている。隣国に誘拐された同胞がいながら、私たちは何十年も手を出すことができないでいる。日本人として悔しい限りである。一般の我々でさえ臍を噛む心境なのだから、被害者家族の胸中は如何ばかりであろうか。

 

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