scurity「セキュリティこそわが原点」

【セキュリティこそ我が原点!】 32 コロナの猛威の中でも犯罪は起きる1 栗林寿行(地域セキュリティアドバイザー)

今まで経験した事のない危機を全世界は迎えている。

そんな中でも、連日確実に犯罪は起こっているし、犠牲者も出ている。

今回と次回は、最近起こった事件について語りたい。

 

先日、東京江戸川区で、主人が奥さんを殴って死亡してしまった殺人事件が発生した。

今の状態が続いて行くと、DVと幼児虐待は間違いなく増える一方であろう。

雇用問題から失業者が溢れ、金を求めての強盗や窃盗も増えて行くだろう。

随分前から、日本の安全神話は終わっているのだが、それに気がつかない人が沢山いる。

今こそ、一人一人が想像力を働かせて危機を乗り切って欲しい。

 

自粛規制に伴い、自宅に待機をする家庭が増えた事であろう。

綺麗事ではなく、新婚夫婦のラブラブモードならばまだしも、結婚何十年も経ち当人が居ない場所では、お互い悪口を言う夫婦関係の者が、ずーっと一緒にいたらストレスが溜まるのは当たり前だ。

私の家庭は、結婚何十年だが、今でもラブラブだ!

と言い切れる方は、今月は読む必要はない。

来月会いましょう。

 

事件の夫婦は、仲の大変良いおしどり夫婦だったとの事だ。

しかし、奥さんのちょっとした一言が引き金になり、旦那に殴られて死亡してしまった。

もし、通常の生活を送っていたら、今回の様な悲劇は起こらなかっただろう。

 

非常に冷たい表現だが、血の繋がった、親が子供を殺し、子供が親を殺す時代だ。

元々あかの他人の夫婦が、殺し合いをしても不思議ではないのだ。

いつ殺されるかわからないのならば、やはり、自己防衛は必要だ。

 

殺されるか、殺されないかのポイントはパーソナルスペースを守る事が先ずは必要だ。

別にいつも間近で、ベタベタする必要は全くない。

適度に距離を保ち生活するのが、ストレスを軽減する一つの方法だ。

まさに、亭主元気で留守が良い!だ。

家庭内でいかにパーソナルスペースを作るかを考えて頂きたい。

 

繰り返すが、今の状態が続く限り、家庭内での殺し合いや、幼児虐待は増えるだけであろう。

皆さんにおかれては、例え家族だろうが、適度な距離感を保って頂き、近所で鳴き声や叫び声が聴こえたら間髪入れずすぐに110番をして頂きたい。

 

被害者の御冥福をお祈りすると同時に、来月もみなさんが犯罪に巻き込まれる事なくこのコラムを読んでくれる事を願っています。

 

 

土曜日の夜、新宿某所の風景 再び人通りが多くなる日が来るのを願うばかりだ。