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「昭和12年学会」発足 11月11日に第1回大会を開催
11月11日、様々な専門分野を持つ研究者が集まった「昭和12年学会」が第1回の研究発表大会を開催する。
同学会は本年5月に、宮脇淳子氏、倉山満氏、藤岡信勝氏の3氏によって結成。宮脇氏が会長、倉山氏が事務局長、藤岡氏が大会準備委員長を務めている。
昭和12年は支那事変(日中戦争)の始まった年であり、盧溝橋事件、通州事件、上海事件、正定事件、そして虐殺を巡って議論が続いてきた「南京事件」は全て同年の出来事である。
同学会ではこの昭和12年を切り口とし、歴史学、政治学、法学、経済学、軍事学、社会学、心理学、哲学等専門分野の異なる研究者が議論、研究発表を行っていくという。
実際、第1回大会では様々な専門分野を持つ研究者たちの発表が予定されている。宮田昌明氏(日本政治外交史)、小野義典氏(国際法)、小山常実(憲法史・教育史)、内藤陽介氏(郵便学)、樋口恒晴氏(安全保障)、柏原竜一氏(情報史)、緒方哲也氏(現代中国語)、峯崎恭輔氏(軍事史)、樋泉克夫氏(中国研究)、高木桂蔵氏(現代中国研究)の専門分野もキャリアも異なる10名の研究者が3つのセッションに分かれて発表を行う。
また、大会に先立ち、設立者の宮脇、倉山、藤岡の3氏による書籍も発売されている。藤原書店から発売中の『昭和12年とは何か』は同学会の創立記念出版として位置付けられており、3氏が「昭和12年」と今後の学会の活動について語っている。藤原書店からは今後も同学会の研究成果が学術雑誌として定期的に刊行されていくという。
既存の学会の悪習にとらわれず、イデオロギーを越えて学際的な議論を行っていくという同学会の今後の活躍に期待したい。
昭和12年学会第1回研究発表大会は11月11日に東京・ベルサール神田で開催される。参加には学会への入会が必要となっている。申し込み、お問い合わせは同学会事務局(s12gakkai@gmail.com)まで。