pet「マリの喫茶室」

ウサギシリーズ(12) ペットは麻薬

ウサギシリーズ(12) ペットは麻薬

 

「ペットは麻薬と同じだ。」

とウサ友は言った。

私が、「マリでペットは打ち止めにする」と言ったのに対して。

 

ウサ友いわく。

「ペットは麻薬と同じ。止めるといってもやめられない。止めたつもりでも、

寂しくて、ついまた飼ってしまう。飼っている間は、お金かかるし、めんどくさいことも多いけれど、いなくなると喪失感を埋めるのは次のペットしかいない。だからやめられない麻薬と同じ。」

 

<猫好きの友人の場合>

そういえば、猫大好き友人も、猫が癌で死んだあと、

「もう飼わない」

と言っていたのに、

「寂しくて仕方がない」と言って、

1年もしないうちに、また、飼いだした。しかも二匹も。

 

階下の家から、

「家の中で走り回るのはやめてください」

と苦情が来た。

「うちは子どもはいないので、走り回ったりしないですが」

と言い返したとか。

しかし、後で考えると、猫が家の中で台から飛び降りたり、走り回っているのが、階下に響いたのではないかと思い当たったそうだ。

 

その点、1.3キロしかないマリは大丈夫。第一、猫みたいに高いところから飛び降りたりしない。

マリも若いころ(2歳くらい)は、垂直ジャンプをしたり、いつのまにか出窓のへりを歩いていて、ひやっとさせられた。多分、いすを踏み台にして、飛び移ったのだとは思うが。

そんなお転婆マリも、もう6歳半。今はもう、垂直ジャンプはしないし、寝そべっていることが多くなった。年をとってきたのかなあ、と思う。

 

 

<うさ友の場合>

前にも書きましたが、ウサ友は、大切にしていたウサギが腎臓病で亡くなった後、

「もう悲しい思いはしたくない」

と「ウサギ断ち宣言」をしていたのに、大晦日についつい次のウサギを買ってしまったのです。

しかし、

「前のウサギほど愛情は注げない、やはり唯一無二の存在だったの。」

と言っています。

 

 マリも同じかな。もしかしたら、私もマリが死んだあと、ペットロスの寂しさのあまり、次のウサギを飼ってしまうかもしれません。

でも、でも、マリはマリなのです。代わりはいなません。

最近年を取ってきて、ジャンプができなくなってきたマリを見ながら、そう思う今日この頃です。

 

(知人が作ってくれた手作りウサギ人形 ひな祭りにちなんで)

(鈴は青森ねぶたの「幸せの鈴」)